窓ガラスの向こうにいた恋


 教室のあちこちで恋の話に笑い声が弾む。好きな人の名前を口にして頬を染める友達。未来の恋人の話で盛り上がる輪。そのすべてを、私はいつも少し離れた場所から眺めていた。
楽しそうだな、とは思う。
でも、その輪の中に入りたいと思ったことは、一度もなかった。
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop