リフォーム営業マンの小さなドキドキ短編集
コンビニ①
弱小リフォーム会社の営業マンは、営業から現場管理まで、すべてをこなす。
ほぼ個人事業主のような俺は、毎日をなんとかこなしている。
新規の打ち合わせ、現場の荷受け、管理、立ち会い、入金、支払い管理。
やることは、次から次へとやってくる。
日々忙しくて、逃げ出したくなる時もある。
でも、楽しいこともある。
「現場仕事の楽しみって何だ?」
そう聞かれたら、たぶん俺はこう答える。
毎回、新しい場所で新しいことが始まる。
慣れた頃に終わる。
その余韻も、また嫌いじゃない。
忘れた頃に、また近くのエリアで仕事があると、少なからず思い出が蘇ってくる。
その繰り返しが楽しいんだ。
毎回、小さな思い出というか、エピソードが増えていく。
楽しかったこと、嬉しかったこと、困ったこと、腹が立ったこと。
本当に些細なことも多い。
でも、そのエピソードたちが、俺の歴史を少しずつ積み重ねてくれている。
そんな仕事をする上で、欠かせない存在がある。
コンビニだ。
今では当たり前のように、どこにでもある。
うちみたいな弱小リフォーム会社は、地域密着だけじゃ勝てない。
行ける範囲なら、どこだって行く。
紹介や法人をメインにやっている以上、仕方がない。
だからこそ、いろんな街で、いろんな経験ができる。
コンビニは、どこへ行ってもいつも助けてくれる。
寄り添ってくれる。
「便利」なんて言葉じゃ失礼だ。
いなきゃ困る存在だ。
そんなコンビニでも、いろんなことがある。
今日は、そんなコンビニで起きた、小さな勘違いを聞いてほしい。