僕たちの余命は、一週間で一生分
一千万円の価値もない人生
大学の大きな講義室。
教授の眠気を誘う声が、右の耳から左の耳へと通り抜けていく
周りの学生たちは熱心にノートを取ったり、スマホをいじったりしている
――朔夜には、そのすべてがひどく退屈で、つまらなく思えた
何のために生きているんだろう
これから先、自分の人生に何か良いことがあるなんて、どうしても思えなかった
生きるのが、心の底から面倒だった
どんよりとした曇り空の下、大学からの帰り道をトボトボと歩いていると、細い路地裏の影から、ひょっこりと黒いスーツの男が現れた
「ねえ、そこの君。退屈そうな顔をしてるね」
「……誰ですか」
「君の『寿命』を買い取ってあげようと思ってね。残りの寿命、全部で一千万円になるよ。どうする?」
男はうさんくさい笑みを浮かべ、手元のアタッシュケースをパカッと開けた。
そこには見たこともない契約書のようなものが怪しく光っている
普通なら警察を呼ぶか、詐欺だと笑い飛ばすところだ
だけど、毎日に絶望していた朔夜は、その場から一歩も動かずに即答した。
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