僕たちの余命は、一週間で一生分
残された七日間の逃避行
病院を飛び出した俺たちは、あのアパートへ帰ってきた。
残された時間は、あと七日間
二人の残り寿命は、スマホの画面の中で同じ速度で、一分一秒と減り続けている
「今日から私たち、正式にお付き合いスタートね、朔夜!」
部屋に戻るなり、陽菜は付き合いたての恋人らしく、俺の腕にギュッと抱きついてきた
「くん」の抜けた呼び方にドッキりとしたけれど、その体温が嬉しくて、俺は彼女の小さな肩を抱き寄せた
それからの数日間は、まるで夢のような逃避行だった。
何もない俺の部屋に、陽菜が自分の部屋から小さなテレビやクッションを持ち込んできて、二人で映画のDVDを観たり、一緒にキッチンに立って不格好なオムライスを作ったりした。
一千万円の残高なんて、もうどうでもよかった。
陽菜が隣で笑ってくれている、この一瞬一瞬こそが、俺にとって何よりも価値のある贅沢だった。