僕たちの余命は、一週間で一生分
顔を上げると、男の姿はもうどこにもなかった。


ただ、夕暮れに染まるビルの隙間で、俺と陽菜だけが取り残されていた。


「朔夜……」


陽菜が、今度はいつもの優しい声で俺の名前を呼んだ。


俺は何も言わず、彼女の身体を思いきり抱きしめた


生きてる。


陽菜の鼓動が、温かい体温が、確かに俺の胸に伝わってきた


「取り戻したよ、陽菜。俺たちの未来を……!」


「うん……! ありがとう、朔夜!」


オレンジ色の夕日を浴びながら、俺たちは涙が枯れるまで、お互いを強く強く抱きしめ続けた







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