僕たちの余命は、一週間で一生分
陽菜が嬉しそうに指さした先、ギャラリーの一番奥の壁に、あのひまわり畑で彼女が熱心にスケッチしていた、特大のキャンバスが展示されていた。


抜けるような青空に向かって、一斉に咲き誇る満開の向日葵。


その絵からは、見る人すべての心を温めるような、すさまじい生命力が溢れていた


「すごいな、陽菜……。本当に、夢を叶えたんだな」


「うん! でもね、これは私一人の力じゃないよ。朔夜が毎日美味しいご飯を作って応援してくれたから、最後まで描ききれたんだもん。ありがとね、私の王子様」


陽菜はふふっと笑って、俺の腕に自分の腕を絡めてきた。


周囲の観客たちが「おや、あの子が作者かな?」なんて微笑ましそうにこっちを見ているけれど、陽菜はちっとも気に留めない。


その堂々とした明るさが、俺はたまらなく愛おしかった。
< 50 / 65 >

この作品をシェア

pagetop