僕たちの余命は、一週間で一生分
「君、もしかして同じ大学の人……? 経済学部の授業で見かけたことある!」


「え……あ、うん。確かに経済学部だけど。俺は朔夜」


「やっぱり! 私は芸術学部の2年で、陽菜。あ、私、この隣の部屋に住んでるの。よろしくね、朔夜くん!」


陽菜は人懐っこい笑顔で手を差し伸べてきた。


家族に否定され続け、大学でもずっと一人ぼっちだった俺に、こんな風に真っ直ぐ名前を呼んで、笑いかけてくれる人なんて今までいなかった


胸の奥が、トクンと跳ねる


寿命を売って、あとは死ぬだけのはずだった俺の人生。


隣室の陽菜との出会いが、世界の色を少しずつ変えていくなんて、この時の俺はまだ知る由もなかった。









< 6 / 18 >

この作品をシェア

pagetop