僕たちの余命は、一週間で一生分
「……そうだな。それが一番いい。二人のこれからの、一生分の未来のために貯めておこう」


俺が陽菜の頭を優しく撫でると、彼女は安心したようにふにゃりと幸せそうに笑った。


お金で孤独を買ったあの日から、俺たちの人生は始まった


一時はたった一週間になってしまった命だったけれど、今、俺たちの手元には、お金では決して買えない、愛と、無限に続く未来が広がっている


「よし! 計画決定! 朔夜、今日の晩ご飯はちょっと奮発して、お高いお肉ですき焼きにしようよ! 私、お祝いにお肉のパック、一番高いやつ買ってきちゃう!」


「おい、さっき貯金するって言ったばかりだろ。まぁ、今日くらいはいいか」


元気に部屋を飛び出そうとする陽菜の手首をパッと掴んで、俺は彼女の額にそっとキスをした


「わわっ!? 急に何、もう……!」


照れて慌てる陽菜の手をギュッと握りしめ、俺たちは夕暮れの街へと歩き出す


俺たちの余命は、あの一週間で、もう一生分に変わった


これから続く長い長い人生を、俺は世界で一番大好きなこの女の子と一緒に、一歩ずつ、大切に歩んでいくんだ。







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