完璧な三神くんは、愛だけがわからない。

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この学校に〝三神綾(ミカミリョウ)〟を知らない者なんていない。

隣のクラスの三神くんは
頭脳明晰、容姿端麗、実家は大財閥。学校一の人気者。

中学生の時はクラスの全員から告白されたことがあるらしい。

圧倒的な美貌、史上初の特待生入学。
将来有望、ハイスペック完璧男子。


そして、そんな完璧すぎる彼に、私は、恋をしていた。




「この後どうする?どこか寄っていく?」

「寄る寄る!もっと話そ」


季節は春、放課後。
 
家庭科部の活動を終えた私たちは、まだまだ話し足りなくて、近くのファストフード店へ行くことにした。

下校時刻を過ぎ、閑散とした校舎。グラウンドでは部活の片付けをする生徒たちの声がする。
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