完璧な三神くんは、愛だけがわからない。

この後は、ふたりで洋画をみる予定だ。映画館はカフェから歩いて10分ほどのところにあり予約済み。満腹の私達には、ちょうどいい運動だった。

今日は日差しも強すぎず、風も気持ちが良かった。

カフェではあれから他愛もない話をして、どっちがパンケーキを美味しそうに撮れるか選手権を開催したり、向かいに座る人たちの関係性を言い合ったりして遊んだ。


「あれは修羅場だった」

「そうか?さすがに違うだろ」

「あーもう答えがわからないままってもどかしいね。答え本人たちに聞けばよかったあ」

「絶対にやめろ」

「ハハ、焦ってる三神くんおもしろい」


普段の三神くんとは違い、今日の彼はいつもよりも柔らかくて話しやすくて。私も普段より声を出して笑っている気がした。

三神くんとふたりでのお出かけなんて、緊張してギクシャクするんじゃないかって心配だったけど、いつも通りというかいつも以上に楽しく過ごせたので安心した。
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