完璧な三神くんは、愛だけがわからない。
パンケーキの写真を撮る時も、「くだらない」とか言われると思ったのに、彼は自分のスマホと向き合い集中して写真を撮っていた。
せっかくの思い出だから、綺麗に残したいじゃん。と言っていて、自分とのお出かけを、思い出に残したいと言ってもらえたことがとても嬉しかった。
けれど映画館へ向かって歩いていると、道路の反対側からこちらをちらちらみる女子3人組に遭遇した。
三神くんの知り合いかとも思ったけど多分違う、嫌な予感がする。
「……これつけとけ」
その視線は、三神くんも感じ取っていたようで、ぶっきらぼうに自分のサングラスを渡してきた。
「……s高の三神くんですよね?わー本当にかっこいい」
「今日は……デートですかあ???」
3人組は、私達ふたりの頭のてっぺんからつま先まで、舐めるように眺めまわす。まるで品定めでもされているかのようで思わず眉をひそめた。
「……いや」
「ならよかったら私達もご一緒してもいいですかあ……??」