隣の席の佐竹くんには…
「オレにどんなイメージ持ってるか知らないけど、あんたが思ってるような男じゃねぇよ?普段のオレは弱くて、佐竹がいないと何もできないし…。それでも佐竹は一緒にいてくれてる。オレのほうが佐竹に依存してんだよ」

「ラ、ライト君、ごめん…。あたし…ライト君と、その、仲良くなりたかっただけで…。あっ、ほら!ライト君が落ち着いた雰囲気が好みって言ってたから、それに近づけてみたりしてー…」

イラ子の言葉を遮るように、ライトは、はぁ…と、ため息をついた。

目は怒りを宿している。

「そんなの興味ない。どうでもいい」
「っっ!!」

「つーか、謝るのはオレじゃなくて梅沢と佐竹にだよな?結局さ、外見変えたところで、中身が変わらないんじゃ」
「ライト!」

佐竹君がライトの言葉を遮った。

「それ以上は言っちゃダメだよ。…きっと、後悔する」

「…っ」

佐竹君の言葉に、ライトの表情が冷静さを取り戻す。

「…悪い…」

前髪で表情は見えないけど、真剣な雰囲気を纏っている佐竹君に、ライトはばつが悪そうに首を垂れた。

「オレは言われても仕方ないと思ってる」

その一言に、胸の奥が締め付けられる。

仕方ない?
どうしてそんな風に思うの?

「正直、否定できなかったし…だから謝らなくてもいい。でも、梅沢さんには謝って」

ポタッ。

……あれ?

頬を、何かが伝った。


「「……っ〜」」

なかなか言葉が出てこない女子たちに、ライトが“早く言え!”と言わんばかりに、無言で睨みつけると、視線が揺れる。

「「ごめんなさい…っ」」

女子たちは涙を浮かべながら走り去っていった。
< 100 / 275 >

この作品をシェア

pagetop