隣の席の佐竹くんには…
♦︎佐竹side♦︎



バスケの練習中。

急に悪寒がして、オレは体を震わせた。

「ミツ、どした?」

「いや、なんか急に寒気が…」

「風邪か?あと少しで球技大会なんだから気をつけろよ」

「うん」

気を引き締めて練習に取り組む。

シュートを決めるたびに、二階の卓球場から女子たちの遠慮がちな歓声が響いた。

…—バコン!

「痛っ!」

練習試合が終わるなり、背中に向かってバスケットボールが飛んできた。

振り返ってみた先には、両手を前に突き出した杉本がいた。

どうやらボールを投げたのは杉本のようだ。

最近、よくこの人に絡まれる。

「なんで当てんの?」

「佐竹さぁ、なんでそんなに無関心なんだ?」

「なにが?」

「女子にキャーキャー言われてるのに全く嬉しそうにしないじゃん」

「嬉しくないし興味ない」

「あー、彼女以外の女は興味ないってか?」

「彼女?…あぁ、それ嘘なんだ」

「はぁ!?うそー…モゴッ!」

驚く杉本の口を、慌てて隣にいたライトが封じた。

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