隣の席の佐竹くんには…

「ミツ!なんでバラすんだよ!言ったら意味ねーじゃん!」

「別に、杉本は女じゃないし問題ないでしょ」

「そういうことじゃなくて!もし、杉本にバラされたらどーすんだよ」

「男にまで嘘ついてるのは…なんか気が引けるっていうか…」

「真面目かよ…」

ライトは呆れたようにため息をつく横で、杉本はケラケラと楽しそうに笑っている。

「大丈夫。オレ、顔の筋肉は緩いけど口だけは堅いから!」

「心配だな…」

「でもさー、なぜに嘘を?」

「女子にしつこくされすぎて女恐怖症になりかけてんだよ」

「あぁ、それで嘘を?女恐怖症になったらキスできなくなるもんな」

「キモ…。とにかく、バラすんじゃねーぞ」

「はいはい。わかってるってー」

そう言ってヘラヘラと笑う杉本に、ライトは心配そうな顔を浮かべると、体育館のドアの方へとオレを引きずっていった。




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そんな二人の後ろ姿を見つめながら、杉本が息をつく。


「…その嘘が裏目に出なきゃいいけどなー」


そうボソリと呟いた杉本の言葉は、二人に届くことはなかった。


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