隣の席の佐竹くんには…
「…メ、メイクするとそんなに変わるものなの?」

「変わるよー!まず、気持ちが明るくなるでしょ。それから、自分に自信が持てるようになる!」

「自信…」

メイクしたら少しは自信が持てるのかな…?

「梅さ、自分では気づいてないと思うけど、美人さんなんだよ。クールビューティーってやつ」

「くーる…びゅーてぃー…」

メイクしただけでそんな素敵な効果あるのだろうか?

でも…

少しでも自信につながるきっかけになるのなら、試してみたい。


「ちょっとだけやってもらおう…かな」

ポツリと呟くと、七恵は楽しそうに笑うと、慣れた手つきで梅にメイクを施していった。

今まで全く興味なかったからなぁ。

やってみたいかもって思うのは、恋をしているからなのかも…

佐竹君を好きになってから、自分の変化に少し戸惑いを感じることもあるけど…

「……よし。出来たっ!」

七恵が顔に手鏡を向けてみせた。

鏡に写った自分の顔を見て、思わず目を見開く。

いつもよりまつげが長く見える。

目も少し大きくなった気がする。

そして…なんだか、顔全体が明るい。
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