隣の席の佐竹くんには…
ドキドキしながら七恵と下駄箱へ向かった。
佐竹君の下駄箱を確認してみると…
…まだいる。
本人はいないのに、さらに鼓動が早くなる。
「佐竹君も部活ないはずなんだけど…どこいるのかなー?ライト君に連絡してみようかなぁ」
七恵がカバンから携帯を取り出した時、
「桜井」
後ろから男子の声がした。
七恵と一緒にそちらへ振り返る。
「なに?司君」
七恵に名前を呼ばれた司君は、視線が合うなりほのかに頬を染めた。
…あ。
これって、もしかして…。
「ちょっと桜井に用があって…これから時間ある?」
「えっと…」
七恵がチラッと視線を向けてくる。
「私、図書室で待ってるから。行ってきなよ」
「う、ん…じゃあ、ちょっと行ってくる」
七恵は少し残念そうな表情を浮かべて、渋々と司君に着いていった。
あの感じ…告白だろうな。
でも七恵はライトを好きなわけだから、司君はフラれちゃうんだよなぁ…
なんか切ない。
(私も誰かに告白とかされてみたいなぁ…)
なんて、贅沢な考えが浮かぶのはメイクしてるせいかもしれない。
…でも、告白されるなら、あの人がいい。
想い人を頭の中に浮かべて、心の中でため息をつく。
佐竹君が私を好きになってくれたらいいのに…