隣の席の佐竹くんには…
♢♢♢


試合を終えて体育館へ来てみると、バスケの試合はすでに後半戦になっていた。

バスケ以外の種目はすでに終わっているため、ほぼ全校生徒が集まっている。

昨日の話では、佐竹君がシュートを決めるものなら、女子の黄色い歓声が凄かったらしいけど。

「二年がんばー!!」

「一年も負けるなー!!」

この試合の行方によって、総合優勝がどのクラスになるのか決まるためなのか、応援の熱気が最高潮に達している。

「きゃー!すごい!ライト君、シュート決めたぁ!」

ライトが活躍するたびに、目を輝かせて声援を送っている七恵。

(…わっ!佐竹君、シュート決めた!!)

その隣で、佐竹君の活躍を心の中で応援する。

コートの中を走る佐竹君の姿はカッコよくて、何度も胸の奥が弾けるみたいだった。

今までは考えられなかった、充実した学校生活。

いつも冷めがちで、感動や喜びなんてほとんどなかったのに。

今、すごく楽しい。

試合の行方をドキドキしながら観ていると、残り時間わずかのところで、コートにいた一人の男子が「あっ!」と、観客のほうに飛び出してきた。

「ミャーちゃーーーん!!」

「!!!」

……土屋君!


試合中なのに、こっちに向かって大きく手を振ってきた。


土屋君の視線の方向に、周りに視線が一斉に刺さる。


やめてーーー!!!!
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