隣の席の佐竹くんには…
試合終了の合図が鳴ると、
「おい、テル!ふざけんなよ!!」
「お前が集中しなかったせいで負けただろーが!」
土屋君はチームメイトに詰め寄られていた。
なんなの、あの子…。
人の目気にしなさすぎでしょ…
「ねぇ、あの子なに?めっちゃ梅に懐いてるじゃん」
「昨日たまたま会って…。なんか、懐かれたみたい」
「へぇ。なんか人懐っこい犬みたいな子だね」
「犬…」
たしかに。
土屋君のお尻に尻尾が付いてるように見えてきた。
「梅ならあの子、手懐けられそうじゃない?」
「そういうのやめて」
そんな話をしていると、佐竹君とライトがこっちに向かってくるのが見えた。
「イエー!勝った勝ったー!!」
そう言って、ライトは両掌を向けて七恵に近づいていく。
七恵もそれに答えるように掌を向けると、ハイタッチが完成。
それに続いて、佐竹君も笑顔で同じ動作をしてきた。
「梅沢さん、勝ったよ」
「おめでとう。お疲れ様」
パチン!
佐竹君と二度目のハイタッチ。
七恵と一緒に頬を染めながら、この空気感を味わう。