隣の席の佐竹くんには…


……隣に座ってる佐竹君を横目で確認すると、彼は頬杖をついて窓の外を見ている。

ライトと話してる時は、普通に笑ったりしているのに、授業になるといつも上の空。

先生の話も聞かずどこを見ているんだろう。

(佐竹君…、元気ない……?)

松野さんという可愛い彼女ができたのに、幸せそうに見えないのは気のせい?

そう見てしまうのは、“松野さんに対する気持ちが嘘だったらいいのに…”と、脳が違う意味にしようと必死に抵抗しているからなのか…?

(都合よく捉えようとしても意味ないのに…)

彼女ができたってわかってるのに、相変わらず佐竹君への気持ちは消えようとしない。



「佐竹さん!一緒にお弁当食べましょう!」

お昼休みになると、松野さんが教室にやってきた。

「…うん」

佐竹君は松野さんに返事を返すと、静かに教室を出ていった。


「あの子、毎日来てさ…、わざと幸せオーラ出してアピールしてるよね」

「学校中に付き合ってることバレた途端アレだもんね。なんかムカつくわー」

「てかさ、さっくんて、ああいう子がタイプなの?なんか、意外かも」

佐竹君が出ていくなり、ちらほらと聞こえてくる不評の声。


「松野と付き合い出してから、佐竹君の評価下がってきてるよね。あれ、完全に松野のせいじゃん」

不満そうに七恵が言った。

「でも、周りがどうこう言うことじゃないから。二人が良いならいいと思う」

「そうだけどさ…」

七恵は、納得いかなそうにイチゴパンにかじりつく。
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