隣の席の佐竹くんには…
■松野side◾️



…なんなの、あの先輩。

なんであんなに余裕なわけ!?

涙も見せず、ただ平然と偉そうに説教じみたこと言って。

ショックを受けた顔が見たかったのに。

なにが、たくさん笑顔にしてあげて、だ?

そんなことわかってる。

(…なんで……っ)


戦おうとしていたのに、戦う相手が、戦おうとしてこなかった。

勝ったはずなのに、全然そんな気がしない。

ギリギリと奥歯に力が入る。

(佐竹さんとの時間をたくさん過ごしていけば、二人で笑顔で過ごせる日がきっとくるはずなんだから…)


そう、強く願うけど…


佐竹さんとの間に何かを失っていくような感覚を胸の奥の方で感じた。
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