隣の席の佐竹くんには…
□土屋side□



先生に呼び出され、職員室からの帰り道。

(…ーあ。ミャーちゃんだ!)

ふと、窓越しをみていたらミャーちゃんが見えて、心が躍る。

…ん?
それに、松野ちゃんも?

二人の会話は聞こえないけど、良い雰囲気ではなさそうな感じがした。

どうしたんだ…?

遠目からしばらく様子を見ていると、機嫌が悪そうに歩いていく松野ちゃんに、その場で立ち尽くすミャーちゃん。

しばらくして、ミャーちゃんがその場に崩れるように座り込んだ。

(えっ…!?ミャーちゃん!?)

慌てて駆けていく。

ミャーちゃんが座り込む姿を近くで捉えたところで、一度足を止めた。


膝を抱えて、声を押し殺すように泣いている。

「……っ」

いつもなら勢いよく声をかけられるのに、耐えていたものが溢れてしまったかのような…そんな悲しみが伝わってきて、一瞬言葉に詰まってしまった。

それでも、知らないふりはできない。



「…ミャーちゃん」

少しだけ泣く声が落ち着いた頃、ミャーちゃんに声をかけた。

振り向いたミャーちゃんの顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。

「っ…土屋くん…」

「……とりあえず、隣に座ってもいい?」

「………」

ミャーちゃんが何も言わないのを、無言の許可と受け取って、その場に腰を下ろす。


しばらく、何も言わずに隣にいた。
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