隣の席の佐竹くんには…
「……本当は、佐竹さんが心の底から笑ってくれていないことを、頭の片隅ではわかっていました。でも、認めたくなかった。好きって気持ちを、どうしても諦めたくなかった」
「……」
「これ以上、私のせいで佐竹さんのことを壊したくない。好きな人に、恨まれたくない……」
その先を口にするのを、最後の足掻きのようにためらう。
「私…これで終わりにします。だから、佐竹さんのことを解放します。今まで……ごめんなさい」
再び視線を向けてきた松野さんの目に涙が浮かんでいる。
絞り出した言葉は、驚くほどか細かった。
その一言で、重い鎖が外れる感覚を、体全体で感じた。
松野さんが拳をほどく。
握りしめていた掌が、じんと赤くなっていた。
顔を歪ませた松野さんを、真っ直ぐに見る。
「気持ち……受け取れなくて、ごめん」
「っ…」
その言葉に、松野さんは身体から力が抜けたように一歩下がった。
「……オレのこと好きになってくれて、ありがとう」
言葉と一緒に、自然と笑顔が出た。
それは、重力から解き放たれたように穏やかに笑えた。
「っ……はい!」
「……」
「これ以上、私のせいで佐竹さんのことを壊したくない。好きな人に、恨まれたくない……」
その先を口にするのを、最後の足掻きのようにためらう。
「私…これで終わりにします。だから、佐竹さんのことを解放します。今まで……ごめんなさい」
再び視線を向けてきた松野さんの目に涙が浮かんでいる。
絞り出した言葉は、驚くほどか細かった。
その一言で、重い鎖が外れる感覚を、体全体で感じた。
松野さんが拳をほどく。
握りしめていた掌が、じんと赤くなっていた。
顔を歪ませた松野さんを、真っ直ぐに見る。
「気持ち……受け取れなくて、ごめん」
「っ…」
その言葉に、松野さんは身体から力が抜けたように一歩下がった。
「……オレのこと好きになってくれて、ありがとう」
言葉と一緒に、自然と笑顔が出た。
それは、重力から解き放たれたように穏やかに笑えた。
「っ……はい!」