隣の席の佐竹くんには…

「えっっ!?橋の上のお兄さん!?」

「えっ?……あーーっ!あの時の!!」

佐竹君とリョウガは、驚いた顔をしてお互いに人差し指を向けた。

え?なに?

知り合いだったの?

「えっ、ちょ…。お兄さんの言ってた人って……コレですか?毒のほう?それとも毒じゃないほう?」

私に指を向けるリョウガ。

姉をコレ呼ばわりするんじゃない。

ていうか、毒とか毒じゃないとか何の話?

色んな感情と情報が脳内で処理しきれなくて、二人の顔を交互に見ることしかできない。

佐竹君は、カァっと顔を赤くさせながら、リョウガの問いに「……毒じゃないほう」と小さく呟いた。

「うはーーー!ヤバッ!今までで一番テンション上がったっっ!」

リョウガは、「今日は赤飯だー!」とか興奮気味に騒いでるかと思ったら、今度はニヤニヤとした顔を佐竹君に向ける。

「…んで?どうでした?」

「なにが?」

首を傾げる佐竹君に、リョウガが耳打ちする。

「ジュースの味ですよ。その様子だとお兄さんのペットボトル満たされたんですよね?味わいました?」

「なっ…!!」

ボンと音を立てるように、佐竹君の顔が一気に赤くなった。

一度だけ、チラッとこっちを見ると、慌てるように顔を腕で隠す。

「……まだ」

「え、まだなんですか?一口くらい味見してもいいと思いますけど。弟のオレが許可出しますんで、さぁどうぞ」

「ちょっ…そういうの、ホントやめて……」

手で顔を覆いながら下を向く佐竹君に、リョウガは大笑い。


(佐竹君はなにに、そんなに顔を赤くしてるんだろう…?)

さっきから二人だけでボソボソと話をして、佐竹君にそんな顔をさせるリョウガに、ちょっとジェラシー。

< 351 / 358 >

この作品をシェア

pagetop