隣の席の佐竹くんには…
「えっっ!?橋の上のお兄さん!?」
「えっ?……あーーっ!あの時の!!」
佐竹君とリョウガは、驚いた顔をしてお互いに人差し指を向けた。
え?なに?
知り合いだったの?
「えっ、ちょ…。お兄さんの言ってた人って……コレですか?毒のほう?それとも毒じゃないほう?」
私に指を向けるリョウガ。
姉をコレ呼ばわりするんじゃない。
ていうか、毒とか毒じゃないとか何の話?
色んな感情と情報が脳内で処理しきれなくて、二人の顔を交互に見ることしかできない。
佐竹君は、カァっと顔を赤くさせながら、リョウガの問いに「……毒じゃないほう」と小さく呟いた。
「うはーーー!ヤバッ!今までで一番テンション上がったっっ!」
リョウガは、「今日は赤飯だー!」とか興奮気味に騒いでるかと思ったら、今度はニヤニヤとした顔を佐竹君に向ける。
「…んで?どうでした?」
「なにが?」
首を傾げる佐竹君に、リョウガが耳打ちする。
「ジュースの味ですよ。その様子だとお兄さんのペットボトル満たされたんですよね?味わいました?」
「なっ…!!」
ボンと音を立てるように、佐竹君の顔が一気に赤くなった。
一度だけ、チラッとこっちを見ると、慌てるように顔を腕で隠す。
「……まだ」
「え、まだなんですか?一口くらい味見してもいいと思いますけど。弟のオレが許可出しますんで、さぁどうぞ」
「ちょっ…そういうの、ホントやめて……」
手で顔を覆いながら下を向く佐竹君に、リョウガは大笑い。
(佐竹君はなにに、そんなに顔を赤くしてるんだろう…?)
さっきから二人だけでボソボソと話をして、佐竹君にそんな顔をさせるリョウガに、ちょっとジェラシー。