今日の恋、予報します。

 放課後。


 先生から預かった課題を鞄に入れて、私はみつはるの家へ向かった。


 学校からそれほど遠くない。


 つい最近、来たばかりのみつはるの家。


 でも。


 あの日とは全然違う。


 今日は、みつはるが風邪をひいている。


 「大丈夫かな……」


 インターホンを押す。


 ピンポーン。


 少し待ってみても、返事がない。


 もう一度押そうとした、そのとき。


 ガチャ。


 ドアが開いた。


 「……誰?」


 少し掠れた声。


 「……!」


 みつはるだった。


 髪はいつもより少し乱れていて。


 頬も少し赤い。


 制服じゃなくて、ラフな部屋着。


 いつも教室で見るみつはるとは、全然違って見えた。


 「はれやま……?」


 「う、うん」


 「なんで?」


 「先生に頼まれて。課題届けに来たの」


 「ああ……」


 みつはるが小さく笑う。


 「ありがと」


 「……顔赤いよ」


 「熱あるから」


 「熱測った?」


 「たぶん」


 「たぶんって何……!」


 思わず声が大きくなる。


 みつはるが少し笑った。


 「心配してくれてんの?」


 「……するよ」


 「そっか」


 なんだか嬉しそう。


 「……親は?」


 「仕事」


 「じゃあ、今一人?」


 「うん」


 「…………」


 私は少し考えた。


 「……お邪魔していい?」


 「え?」


 「だって、一人でしょ?」


 「いや、大丈夫だよ」


 「大丈夫じゃないでしょ」


 「でも――」


 「看病する」


 「…………」


 みつはるが目を丸くする。


 「はれやまが?」


 「……嫌?」


 「いや」


 少し間を置いて。


 「うれしいけど」


 「…………っ」


 また。


 そういうことを無自覚で言う。


 「じゃあ、決まり!」


 私は靴を脱いだ。


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