とっても優しい幼馴染が塩対応になっちゃった

あとがき

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
全12話の短編連載、『あゆなと春樹』の物語、いかがでしたでしょうか?
今回のこの物語、実は私自身がずっとずっと、心の底から書きたかったテーマを詰め込んだ作品でした。
タイトルやあらすじ、そしてあのエモすぎる(と自分で言うのもなんですが……!)キャラクター設定を思いついたときから、頭の中ではずっとあゆなと春樹がイキイキと動き回っていました。
今日は、この物語を書き終えて、どうしても語りたくなった「このテーマに込めた想い」について、少しだけお付き合いいただければと思います。






1. 「優しかった幼馴染が、クールで塩対応になる」という最高のご褒美

ラブコメや恋愛小説において、王道でありながら最強の属性の一つが「ツンデレ」や「塩対応」です。
でも、ただ最初から冷たいキャラクターよりも、「昔はあんなに優しかったのに、どうしてこうなった!?」というギャップがある方が、何倍もドラマが生まれると思うのです。

小5の頃の春樹は、泣き虫なあゆなをいつも優しく包み込んでくれる「お日様」のような男の子でした。
そんな温かい思い出がずっと胸に残っているからこそ、高校生になって再会したとき、目の前の春樹がすっかりクールで不愛想な「塩対応男子」に様変わりしていたショックは計り知れません。

あゆな目線からすれば、「私、何か嫌われるようなことしたのかな……?」と不安になりますよね。
読者の皆様も、第1話や第2話を読んでいるときは「春樹、冷たすぎない!?」とハラハラされたかもしれません。

ですが、物語が進んでいくにつれて明かされる真相――。
「あゆなが『塩対応な男子が好き』って言ったから、それに合わせようと必死にキャラを作っていた」という事実。

これ、めちゃくちゃ可愛くないですか……!?(自画自賛ですみません!)
カッコいい男でいたい、あゆなの理想のタイプに近づきたい、でも恋愛経験が豊富なわけでもないから、どう振る舞っていいかわからず、結果としてただの「不器用で必死な塩対応」になってしまっていた春樹。
頭の中で「どうしよう、今日も冷たくしちまった……本当は頭ナデナデしたいのに!」と悶絶している春樹の姿を想像すると、作者としても愛おしくてたまりませんでした。






2. 身長差とギャップが生み出す、圧倒的キュン感

今回のもう一つのこだわりは、ふたりのフィジカルなギャップです。

あゆな:145センチ・童顔・Fカップ

春樹:185センチ・細マッチョ・割れた腹筋


身長差なんと40センチ!
並んだときに、あゆなが春樹の胸元あたりのすっぽり収まってしまうサイズ感は、ラブコメを描く上で絶対に外せないスパイスでした。

特に、海のシーン(第5話〜第9話)では、この身長差とスタイルのギャップをこれでもかと詰め込みました。
サイズが小さくなってしまった黒いビキニに戸惑うあゆな。
周囲のチャラい男たちが次々と声をかけてくる中、春樹が「触んな、クズが」と低く凄んで守ってくれるシーン。

185センチの圧倒的な体躯と、引き締まった細マッチョの肉体で、あゆなをすっぽり隠すように守る春樹。
そして、自分のせいで他の男たちにジロジロ見られているあゆなに嫉妬し、耳まで真っ赤にして怒る姿。
「お前がそんな格好するから……!」と焦る春樹の独占欲は、塩対応の仮面が完全に剥がれ落ちた瞬間でしたよね。

ボートの上で密着したり、夕暮れの海岸でパレオがほどけたあゆなにバスタオルをバサッとかけて抱き寄せたり……。
あゆなにとっては「え、やっぱり優しいじゃん!」の連続で、心臓がいくつあっても足りなかったはずです。






3. キャラクターたちの成長と、甘々な結末

物語後半(第10話〜最終話)では、ふたりのすれ違いが完全に氷解しました。

自分の好みに合わせようと頑張ってくれていた春樹の本音を知ったあゆな。
そして、夏休み明けの学校で、我慢の限界を迎えた春樹がみんなの前であゆなを後ろから抱きしめ、「もう我慢しねえから」と甘い囁きを漏らすシーン。
クラスメイトたちが「きゃーーーっ!」と大興奮する中、あゆなは恥ずかしさで頭から湯気が出そうになりつつも、最高に幸せだったことでしょう。

そして最終第12話。晴れて両想いになったふたりが、春樹の部屋で過ごす甘い時間。
「おとなのキス」から始まり、ベッドに押し倒されて「お互いのこと、もっと知りたいって言ったら……どうする?」と囁かれるラストシーン。

あゆなと春樹の恋は、ここから本当の意味でスタートします。
小5のときの淡い初恋が、高校生になって少し大人なかたちで実を結び、これからはもうお互いに嘘をつかず、まっすぐに愛し合っていく――そんな温かくもドキドキする未来を想像しながら、この結末を書きました。






4. 私からみなさまへ

私自身、この物語を書きながら、あゆなのピュアなじれったさと、春樹の不器用すぎる一途さに何度も胸をときめかせてもらいました。
「優しかった幼馴染が、クールで塩対応になっちゃった」という設定の裏に、こんなにも甘酸っぱくて純粋な理由があったら、読んでいるこっちが照れてしまいますよね。

この短編小説が、皆様の日常に少しでもキュンとしたときめきや、温かい笑顔を届けられていたら、作者としてこれ以上の喜びはありません。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!
また別の物語で、皆様とお会いできるのを楽しみにしています!
< 13 / 13 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋旅
紫陽花/著

総文字数/47,531

恋愛(ラブコメ)57ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 初めてこんな気持ちを知った。 初めてこんなおもいを知った。 初めて知ることばかり。 きっと、君に会うために恋旅に来た。 ☆.*・゚┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈゚・*.☆ 執筆開始:2026.8.11 執筆終了:2026.8.15
表紙を見る 表紙を閉じる
イケメン三兄弟×美少女三姉妹の不器用すぎる甘い恋 ──恋に興味のない私は、姉妹の恋を見守ります。── ↑続編です。 ※キャラクターは変わりますが、 一応続編です。 ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙ 植物の名前を持つ美少女双子姉妹と、 光を纏うイケメン双子兄弟。 一見して華やかな二組の双子だが、 その内側には誰にも言えない コンプレックスと深い影があった。 「完璧なお姉ちゃん」である双葉の影に隠れ、 いつしか毒舌で自分を武装するようになった妹・若葉。 そして「いつも明るいお兄ちゃん」である 光輝の眩しさに息が詰まり、 周囲に冷たい塩対応を貫く弟・智樹。 二人はお互いの存在に劣等感を抱き、 自分の価値を見失っていた。 「どうせ私は、あの子の引き立て役にすぎないから」 そんな諦めを抱えて生きていた若葉の日常は、 もう一組の双子――光輝と智樹との出会いによって、 静かに、しかし劇的に動き出す。 いつもはヘラヘラしているお調子者の光輝が、 ふと見せた真剣なまなざしで、若葉の隠した本音を見抜いた。 「バカのふりするの、疲れない?……お前の毒舌、俺は嫌いじゃないよ」 誰も見てくれなかった「本当の私」を、真っ直ぐに見つめてくれる光輝。 その不器用で温かい優しさに触れたとき、 若葉の心に閉じ込められていた感情が溢れ出す。 これは、誰かの影を生きることに 疲れた少年・少女たちが、 世界でたった一人の「特別」を見つけるまでの、 切なくて甘い恋の物語♡ ✮  ․  ⁺  ✧  ⸝⸝  *  ⊹  ₊  ˙
表紙を見る 表紙を閉じる
紫陽花の恋人たち 限定! あの物語の登場人物たちのその後、気になりませんか? ちょっとだけ覗いてみましょう――。 本編の幕が下りたあと、あのとき彼らはどう過ごしているのだろう。 あの日交わした約束の続きはどうなったのだろう……。 そんなふうに、物語の余韻に浸りながら ふと気になったことはありませんか? 読者の皆様からいただく温かい感想や 「もっと彼らの姿が見たい!」という嬉しいお声をいただくたびに、 私自身も登場人物たちのその後の世界へ もう一度飛び込みたい気持ちでいっぱいになります。 本編では描ききれなかった日常のワンシーン。 ここでしか読めない特別な時間をたっぷりご用意しました。 あのキャラクターは今どんな夢を追いかけているのか、 大好きなあの人とどんな風に笑い合っているのかを想像すると、 執筆している私自身も胸がときめいて仕方がありません。 皆様からのたくさんの愛に応えたいという思いから、 特に多くの読者様に応援していただいた作品を中心に、 心を込めて続編やスピンオフを執筆しています。 また、新しい物語が無事に完結を迎えたあかつきには、 温めていた続編の更新を次々と進めていく予定です。 それぞれのキャラクターたちが織りなす 新しい物語のかたちを、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。 もちろん、すべての作品に番外編があるわけではなく、 物語の結びとして綺麗に完結しているものや、 あえて書かないものもございます。 それぞれの作品が持つ独自の空気感を大切にしていきたいので、 その点だけはどうかご了承くださいませ。 でも、だからこそ、番外編やアスターストーリーとしてお届けできる瞬間は、 私にとってより一層かけがえのない宝物のような時間になります。 梅雨の時期にしっとりと咲き誇る紫陽花のように、 雨の日も晴れの日も、 皆様の心にそっと寄り添えるような 温かい物語をこれからも届けていきたいと思っています。 ページを開けばいつでもあの懐かしい世界に戻れる場所、 そして登場人物たちが生き生きと動き出す場所として。 それでは、甘く切なく、 そして愛おしい登場人物たちの その後の世界へ、準備はいいですか? どうぞゆっくりと扉を開けて、素敵なひとときをお楽しみください――。 from紫陽花の恋人たち🌸☔ by紫陽花

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop