番外編・蓮くんの夏休み
門を出ると執事服の男性が蓮に向かって丁寧に頭を下げ、黒塗りの高級車の扉を開けて待っていた。
確かに父さんに送迎は頼んだけれど、ここまで派手な車で来られると目立つので控えめなのを頼んだのに……。
父なりの思いやりだったのかもしれないがその行動は逆に蓮を息苦しくさせた。
仕方なく、開けられた後部座席へと乗り込み専属執事の運転で実家へと向かう。
車内は冷房が効いていて快適。
座席に置かれた飲み物を喉へ流し込んだ。
「蓮様がお元気そうで安心しました。以前お会いした時よりも雰囲気が少し変わられましたね」
上品に、けど親しげに話しかけてくるこの執事は蓮が幼い頃から安藤家に仕えている。
蓮にとって、仕事に忙しい親より一緒にいたこの執事は、家の使用人の中でも一番話しやすい相手でもあった。
「……友達が出来たんだ」
照れながらも近況を執事に伝える。
「それは素晴らしいですね」と心から喜ぶ執事の声に蓮は運転席から見えないように隠しながら
誇らしげに笑った。
プロゲーマー、ゲームテスターとしての仕事も
Vtuberとしての活動も
元々好きで始めたことが大きくなって、今はボクの一部になった。
神沢学園からの入学招待状を受け取った時はそんなの無理だと馬鹿にされ続けていた自分の才能を認められたような気がして嬉しかった。
入学したからといってボク自身が大きく変わることはなかったけれど。
でも……やっと変われるような気もしてるんだ。
ボクを外の世界へと連れ出してくれるルーチェに出会ったと思うから。
父さんに会ったら新作ゲームのテスト結果を伝えなくちゃ。
いつもはメールで連絡してるけど今日は直接伝えてみよう。
あ、あれもVライブでプレイしていいか聞かなくちゃ……。
あと——
——新しくできた大切な友達たちの話をしよう。
ふみちゃんと出会ってから、自分の心がどんどん広がっている。
自然と頬が緩んだ。
確かに父さんに送迎は頼んだけれど、ここまで派手な車で来られると目立つので控えめなのを頼んだのに……。
父なりの思いやりだったのかもしれないがその行動は逆に蓮を息苦しくさせた。
仕方なく、開けられた後部座席へと乗り込み専属執事の運転で実家へと向かう。
車内は冷房が効いていて快適。
座席に置かれた飲み物を喉へ流し込んだ。
「蓮様がお元気そうで安心しました。以前お会いした時よりも雰囲気が少し変わられましたね」
上品に、けど親しげに話しかけてくるこの執事は蓮が幼い頃から安藤家に仕えている。
蓮にとって、仕事に忙しい親より一緒にいたこの執事は、家の使用人の中でも一番話しやすい相手でもあった。
「……友達が出来たんだ」
照れながらも近況を執事に伝える。
「それは素晴らしいですね」と心から喜ぶ執事の声に蓮は運転席から見えないように隠しながら
誇らしげに笑った。
プロゲーマー、ゲームテスターとしての仕事も
Vtuberとしての活動も
元々好きで始めたことが大きくなって、今はボクの一部になった。
神沢学園からの入学招待状を受け取った時はそんなの無理だと馬鹿にされ続けていた自分の才能を認められたような気がして嬉しかった。
入学したからといってボク自身が大きく変わることはなかったけれど。
でも……やっと変われるような気もしてるんだ。
ボクを外の世界へと連れ出してくれるルーチェに出会ったと思うから。
父さんに会ったら新作ゲームのテスト結果を伝えなくちゃ。
いつもはメールで連絡してるけど今日は直接伝えてみよう。
あ、あれもVライブでプレイしていいか聞かなくちゃ……。
あと——
——新しくできた大切な友達たちの話をしよう。
ふみちゃんと出会ってから、自分の心がどんどん広がっている。
自然と頬が緩んだ。


