めじるしチャームの怪
☆☆☆
歩道橋の一番上から落下した僕だけれど、幸い打撲だけて済んでいた。
病院の先生が言うには打ちどころが悪ければ死んでいたかもしれないということで、お母さんや兄弟にひどく心配をかけてしまった。
「陸はしばらく安静にしてていいからな」
お兄ちゃんがバイトに入る日数をしばらく減らしてくれると言ったとき、僕は思わず泣いてしまった。
お父さんが病気になってからは家族でちからを合わせなきゃ。
我儘は言っちゃいけないと思って我慢してきたけれど、それはとっくに限界だったみたいだ。
お兄ちゃんの胸でひとしきり泣いた後は随分とすっきりした気持ちになった。
「ひとりで抱え込む必要なんてないんだぞ。俺たち兄弟なんだから、なんでも話せよ」