めじるしチャームの怪

「どうして、僕の名前を?」
「あの子から聞いたわ。隣のクラスにはお父さんが病気になって、妹たちの世話をしている子がいるって。だから僕も治療くらい頑張らないとって、言ってたの」
「でも、僕あなたの子供のこと知らないのに」
そう言うと女性が僕の頭を撫でるようにして蜘蛛の巣をはらってくれた。
「深水くんは私の子を知らなくても、私の子は深水くんのことをすごい子なんだって言ってたの。だから、あのめじるしチャームは深水くんにあげるわ」
女性はそう言うと薄く笑みを浮かべて歩き去ったのだった。
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