めじるしチャームの怪

☆☆☆

怒りが沸点へ達したその日、私は学校の帰り道で澪ちゃんの背中をおいかけた。
交差点の手前で立ち止まった澪ちゃんの肩を叩く。
「え、栞奈ちゃん!?」
「澪ちゃん、最近私の悪口ばっかり言ってるよね!?」
めじるしチャームを突きつけて言う。
澪ちゃんは「うぅっ」と小さく唸り声をあげたかと思うと、その場に泣き崩れた。
「ごめんね栞奈ちゃん。実は私、アカリさんたちにめじるしチャームのことしゃべっちゃって、それで、毎日のように脅されて栞奈ちゃんの悪口を言ってたの」
「それ、本当なの?」
「お願い信じて」
泣きながら訴えてくる澪ちゃんを見下ろしていると、少しずつ冷静になってきた。
今まで一緒にいて澪ちゃんが他の誰かの悪口を言っていたところなんて一度もみたことがない。
アカリさんたちに脅されていた可能性は高い。
「……わかった。信じるよ」
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