めじるしチャームの怪

「ありがとう、栞奈ちゃん!」
澪ちゃんが泣きながら立ち上がったそのときだった。
突然澪ちゃんの表情が恐怖に歪んだ。
「あれぇ? ふたりとも、もう絶交したんじゃなかったっけ?」
そんな声が聞こえてきて振り向くと、タイミング悪くアカリさんたちがやってきた。
「絶交なんてしてないけど」
キッパリと言い切る私に反して、澪ちゃんは青ざめた顔で震え始めた。
私の知らないところでとても怖い目に遭っていたに違いない。
「でもそいつ言ってたよ。栞奈ちゃんとは絶交するって」
「澪ちゃんがそんなこと言うはずない! あんたたちが言わせたんでしょう!?」
怒鳴り声が行きかう車の音にかき消されそうになる。
それに負けないくらいに声を張り上げた。
「意外と本心だったかもよ?」
アカリさんたちがケラケラと笑い声を上げる。
怒りがふつふつと湧き上がってくる。
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