めじるしチャームの怪
どの角度から見てもかっこいい!
「お前もなにかグッズを買ってもらえよ。見せあいっこしようぜ」
無垢な笑顔を向けられて胸の辺りがモヤモヤする。
陽太郎には僕のお父さんが病気になったことも、今はお金がないことも伝えているのに、すぐに忘れてしまうんだ。
陽太郎に悪気がないことはわかっているから強く言い返せないけれど、こういうのが何度も続いているとさすがに気分が悪くなってくる。
「なぁ陸、聞いてるか?」
「聞いてるよ。僕の家は今大変なんだ。おもちゃなんて、買ってる暇はないから無理だよ」
僕は陽太郎を突き放すようにそう言ったのだった。