めじるしチャームの怪
☆☆☆
陽太郎は最初どうして僕が不機嫌になっているのかわからない様子だったけれど、その後お父さんの病気のことを思い出したみたいで謝りに来た。
だけど僕は陽太郎にきつく当ったことを謝ることができなかった。
僕だって本当はフィギュアがほしい。
それなのにめじるしチャームすら買えないことが悔しい。
僕だって本当は放課後残ってグラウンドでサッカーをしたい。
だけど小さな妹や弟がいるから、できるだけ早く帰らなきゃいけないのが悔しい。
どうして僕ばかりがこんな損な役割をしなきゃいけないんだ?
周りの子たちはもっと自由で、欲しいものだって色々と買ってもらっているのに。