めじるしチャームの怪

人をかき分けて進む私にスピードを合わせて、時折止まってくれる。
しばらく進んでいくとチャームが止まり、3回青く点滅した。
これが『到着』の合図だ。
チャームを拾い上げて動物の檻へ視線を向けると、像が水浴びをしているところだった。
それをお父さんが見ている。
「お父さん!」
「イオリ! 無事に戻ってこられたんだな」
お父さんが目を丸くして驚いている。
「だから言ったでしょう? 私、もう子供じゃないんだからね」
両手を腰に当てて自信満々でそう答えたのだった。
< 9 / 139 >

この作品をシェア

pagetop