先生と、時々涙雲
♡season1
入学式
桜並木の下を自転車で駆け抜ける
「あかりークラス発表楽しみだね!」
「唯と同じクラスがいい〜」
藤花あかり 今日から高校生
隣で自転車を漕いでいるのは親友の浅香唯
私たちは自転車を止めて、校舎を歩き始める。
首からカメラをぶら下げて
正門に立っている
スーツ姿が似合う若い先生がいた
「はーいおはよう!順番に写真撮るから並んでー」
先生のたった一言で
周りの女子生徒たちがざわつき始める
「ねぇ、あかり!あの先生、イケメンじゃない?!」
「そ、そうだね」
これが先生との初めての出会いだった。
「えっと……あ、あった!唯と一緒!」
「やったね!あかりー!」
唯と同じクラスだと知ったわたしは、唯の腕を掴みながらお互いにキャッキャと飛び跳ねる。
C組担任 神田すばる
担任の先生の名前が目に入ったけれど
入学したばかりのわたしには
まだどんな人なのかも想像がつかなかった
ーーーガラガラッ
「今日から1年C組の担任、神田すばる。
教科科目は理科、バドミントン部顧問、1年間よろしく!」
まさかの正門に立っていた
あのイケメン先生……!
「よし、初日だからなぁ、みんなにも自己紹介してもらう!出席番号順にいくぞー」
「藤花あかりです。部活はバドミントン部に入部するつもりです。1年間よろしくお願いします。」
「おー、藤花、バド部かーよろしくな!」
私の方を見てニッと笑う先生
先生との出会いが
私の人生でかけがえのない
恋の始まりになるなんて
この時は思いもしなかった
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