先生と、時々涙雲
補習
「よーし小テストやるぞー」
「えー先生まじかよー、きいてなーい」
「ちなみに赤点は補習なー!」
よりによって、私の大の苦手科目。
「よし、採点したからテスト返すぞ。
出席番号順にとりにこーい」
嫌な予感しかしない私は教壇に向かう
「真面目ちゃん、補習なー!」
と小声で私にだけ、にこっと笑う先生
そんな先生の笑顔に、胸が高鳴ってしまう
恥ずかしくなって私は目をそらしてしまった。
「補習組は今日と明日居残り!同じテストで30点は取るように。」
帰る組と、補習組に分かれる中で
私は自分の席でノートを広げた
「藤花は理科以外の成績悪くないんだからー
がんばれよ!わかんないとかあるか?」
「うーん、理科はどうしても苦手で」
「そうかー、そしたら基本からやる必要があるな。
藤花は1週間つきっきりで教えてやる。」
「……わかりました」
やる気満々の先生のことを見ていたら
なんだか私までやる気に満ち溢れてきて
嫌いなはずの科目も
なんだか好きになれそうな気がした。
数日が経ったある日
補習もとうとう私1人になった
「あかりー!どしたのぼーっとして」
「今日からね、先生と補習2人きりで、なんか私緊張する…」
「そういえばすばるってさ、あかりにはなんか特別優しいよね〜好きだったりして!」
「す、好き?!ありえないよ、先生はみんなに優しいし!!」
「そうかな?私、応援するよ!なんかあったらいつでも聞くからねっ?」
「な、なにもないってー!」
唯はわたしの照れた顔をみながら
小さくがんばれーと言った
「真面目ちゃんと2人きりか!よーしみっちりやるぞー」
「……はい」
どうしてこんなにドキドキするんだろう
「どうだ、学校生活慣れたか?」
「慣れました!先生のおかげで」
「俺はなんにもしてないけどな、藤花はいつも頑張っててえらいな」
そんな見つめられると
恥ずかしくなって
いつも目を逸らしてしまう。
「せ、先生
彼女…いるんですか?」
私は急に何を言い出したのかわからなかった。
「…急にどうした?!」
「あ、いや、なんとなーく気になっちゃって、へへ…」
「なんだー藤花、かわいいな〜」
そう言いながら
先生は私の髪をクシャクシャッとする
そういうの……ずるい。
かわいいなんて言わないで
期待しちゃうよ、先生