先生と、時々涙雲
自転車で駆け抜ける冬の空気は
とっても冷たい。
チラッと体育館を覗くと
「久しぶりー!あかりちゃん!」
そこには久しぶりに話す詩織ちゃんが出てきてくれた。
「神田先生かな?ちょっとまってね」
「あ、うん…ありがとう!」
何も言ってないけど詩織ちゃんは
先生を呼び出してくれた。
そういえば前に、先生への気持ちを打ち明けたっけ。
「おぉ!2人揃って、どうした?」
外は冷たい風が流れていて
私たちは誰もいない教室に移動した。
「大学、受かりました!!」
「おー!やったな!!おめでとう、藤花」
合格の報告をすると、先生は満遍の笑みで喜んでくれた。
「先生のお守りのおかげです」
「藤花が自分で頑張ったんだよ。
俺はお前がたくさん勉強してたの、ずっと知ってるから。」
「先生…」
「ねぇわたしのこと忘れてるでしょー?
トイレ行ってこよーかなー」
ごゆっくりーといいながら、唯は教室を出て行った。