先生と、時々涙雲



自転車で駆け抜ける冬の空気は


とっても冷たい。



チラッと体育館を覗くと



「久しぶりー!あかりちゃん!」



そこには久しぶりに話す詩織ちゃんが出てきてくれた。



「神田先生かな?ちょっとまってね」


「あ、うん…ありがとう!」



何も言ってないけど詩織ちゃんは

先生を呼び出してくれた。

そういえば前に、先生への気持ちを打ち明けたっけ。





「おぉ!2人揃って、どうした?」



外は冷たい風が流れていて



私たちは誰もいない教室に移動した。






「大学、受かりました!!」





「おー!やったな!!おめでとう、藤花」





合格の報告をすると、先生は満遍の笑みで喜んでくれた。




「先生のお守りのおかげです」




「藤花が自分で頑張ったんだよ。
俺はお前がたくさん勉強してたの、ずっと知ってるから。」




「先生…」




「ねぇわたしのこと忘れてるでしょー?
トイレ行ってこよーかなー」




ごゆっくりーといいながら、唯は教室を出て行った。



< 39 / 44 >

この作品をシェア

pagetop