先生と、時々涙雲




「本当よかったよ。お前が合格してくれて」




「……頑張ったから」




「ん?」




「頑張ったから、ご褒美ちょうだい。先生」






「……そんな目で、学校でそんな目で見るなよ…」





「……?普通に言ってみただけだけど」




赤らんだ顔の先生もこんなに愛おしく思える。




わたし、本当に本当に、先生のことがすきだよ。



そんな先生への思いは筒抜けていたのか



先生はわたしのおでこにピタッとおでこをくっつける。



「よく頑張ったな」




そのあと先生は優しく頭を撫でてくれて



そのまま……抱きしめてくれた。



「俺も……すきだよ。藤花」




心臓の音が200%聞こえてる。



絶対、きこえてる……



先生はわたしをゆっくりと体から離した




「もっと…もう少しだけ、先生」





どんどん欲張りになっていくわたしを




優しく受け止めてくれる人




「少しだけだぞ…」




そういってすぐにまた抱きしめてくれた。




「今日はさすがに誰もいないだろ…」




「外ももう暗いし、大丈夫だよね」





そして私たちは、ゆっくりと離れる。





「あと3ヶ月だな」




「でも少し、寂しいかも。」





私が寂しげな表情をしていると先生が頭をポンポンっとして口を開く。




「卒業したら……こんなんじゃ済まないからな」




いままでみたことのない先生の顔。




わたしは唇を噛み締めながら、ニヤけてしまう顔を精一杯隠した。






「あかり〜そろそろ……」





唯が教室に入るとわたしと先生はお互いに目を逸らす。






「ちょっとも〜本当わたしのこと忘れてたでしょ!今日はもう終わり!卒業したらにしてくださーい」





「は、はーい」





そんな返事をする私に先生はにこっと笑いかける。





あと3ヶ月、もう少しだよね、先生。









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