銀河の雫
――キーンコーンカーン
天井のスピーカーから、お昼休みを告げるチャイムが流れた。
「下のコンビニで買ってくるね」
「うん、待ってる」
立ち上がった安藤薫さんに振り返って手を振った。
この研修室は、お昼時には職員や派遣スタッフの休憩室としても使われる。
長机がホワイトボードに向かって整然と並べられた、無機質な空間だ。
バッグの中からスマホを取り出した。
しばらく、画面に表示されたネットニュースをぼんやりと眺めていると――
「お待たせー。見て見て! これ新発売のハラスおにぎり!」
背後から、薫さんの快活な声が降ってきた。
左隣のパイプ椅子にドカッと腰を下ろす。
それを合図に、お弁当を広げた。
「とうとう研修も今日で最終日だね」
「うん、もう一週間も経つんだね」
「そういえば初日の事件、面白かったわ」
特大おにぎりを美味しそうに頬張るのを、ジト目で睨んだ。
「……あぁ、あれ。まだ言う?」