世界で一番大切な親友へ
ただの風邪の咳ではない。


肺の奥底から絞り出すような、重く、苦しそうな音だった


「乃愛……?」


美優が思わず声をかけようとした、その瞬間


乃愛がガタタッと大きな音を立てて、机に突っ伏した


そして、激しく咳き込んだ乃愛の口元から、真っ赤な鮮血が、机の上に、そして教科書の上に、容赦なく飛び散った


「……あ、え……?」


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