愛してるって裏切った、君の嘘。
学校に着く。

教室に着く。

席に着く。

授業の準備をする。

いつもと変わりない行動をしているのに、私の心はざわついたままだ。

周りはチョコレートを渡す、あの憎きバレンタインデーを楽しんでいるみたい。

「ず、ずっと、貴方のことが好きでしたぁっ!」

「付き合ってください!」

やけにみんなの声が大きく聞こえる。

そちらをチラリと見てみると、なんと悠の周辺に気持ち悪いほど女子が群がっていた。

悠は、

「ありがとう」

と、告白の返事もせず、お礼をすんなりとし、相手をときめかせる。

爽やかな笑顔で相手のハートを確実にゲットする。

チョコレート、嫌いって言ってたのに、もらうんだね。


……って、私!

何言ってんの!?

これは誰に対して妬いてる!?


私は乗り出していた身をあわてて引き戻し、机に突っ伏した。






……そ、りゃあ。

私だって、



私だって!



悠に、チョコレート渡したいよ……ぉっ。


意気地無しの自分を情けなく思いながら、2月14日のちょっと冷たくて気張った空気を吸い込んだ。
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