海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?
「零!こんなことやめてよ!」

私がそう言うと、零はニヤニヤと笑いながら私の髪を掴む。痛い。

「生意気言いやがって!!お前は俺の言うことだけ聞いてりゃいいんだよ!!」

頰を叩かれた。痛みが走る。私の目に涙が浮かんだ。でも、こんな奴に屈したくない。

「私はあんたのものじゃない!!もう別れたでしょ!?」

「うるせぇ!!俺が承諾してねぇから別れてねぇよ!!お前、これにさっさとサインしろよ。そんで、俺のために稼いでこい」

零が私に見せたのは婚姻届だった。唖然とする私に対し、零は勝手に何があったのかペラペラ喋り出した。どうやら、私が零と別れるきっかけになったあの女性は浪費家で、零名義で勝手に借金までしていたらしい。最終的には女性に捨てられ、借金だけが残った。

(だから私に声をかけてきたのね……)

零と同棲していた時に同じことを言われたら、「仕方ないな」って結婚してたかもしれない。でも、三人の愛を私は知ってしまったからーーー。
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