有名バンドの歌姫は無の美少女でした
「…俺は、相澤春途(あいざわしゅんと)。
 お前、俺達の仲間、灰華(はいか)に入らないか?」


クール系イケメン…相澤さんが、仕切るようにそう言った。



いや、無理ですよ…こんな趣味程度の弾き語りは。


ていうか、なんで⁈

灰華って、なに⁈


いろんな謎がうまれていると、かわいい系男子くんが言った。


「あ、同感!僕もそう思ってた~!」


…なんで?


君たち、耳大丈夫…?

って、それ言うなら華音にお金あげてる人たちもか。


「反対の奴、いるか?」


「「居ない!」」


後ろにしれっと居るイケメン君も、コクリと頷いた。


「よし。じゃあー」

「無理です」


私は、相澤さんの言葉をさえぎった。


「私みたいな、ただの趣味でやっている中途半端な奴は、絶対に無理です。
 …それでは」

私は、ギターケースを背負いなおして、扉の方へ向かった。

「あ、まっー」

ガラッ





そこからは、記憶がない。

凄い勢いで走って帰ったからね。



そして私は自分の部屋に帰ると、すぐに眠ってしまった。


これが私の“音楽”の始まりだったのかもしれないー。


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