まだ青い彼
「仁香……。うん、大丈夫。私、ちゃんと二人で結論出したからさ」
「ほんとに、ほんと? 」
「うん。気にしてくれてありがと」
「春美ぃ。私たちは結婚してもしなくても仲良くしようねぇ」

 涙ぐむ仁香に、昌代が吹き出した。
「婚活って、怖いわ。婚活が悪い! 」
「そうだ、そうだ」
 私も同意する。

「でも、年齢以外はすごい羨ましいくらいの子だよね。だからこそ、もっと早く出会いたいとか、もっと……って思っちゃうね」
「そうだね」
「私の知り合い15歳差のご夫婦いるけど、もういい年だからかどっちがどちかわからなくなってるよ。おじいさんの方からの熱心なアプローチだったとかで、仲良くやってるよ」
「あー、うちの周りも年の差上手くいってる。あ。だめだったところもあるな」
「そりゃそうでしょうよ。カップルごとに色々あるわよ。年齢差があるからって別れの原因が全部年の差ではないでしょうに」
「それはそうね。ね、だから春美は後悔しないように決めなね」

 二人にそう言われ、私は素直に頷いた。

「あー……それにしても、相手探しってなっかなかだわ」

 仁香が話をループさせる。専らの悩みらしい。
「昔ならいざい知らず、単独見合いみたいなもんなんだから、会ったばかりの人を判断するのは難しいでしょ。 私たちの年ともなればそれなりに恋愛経験もあって、いろいろな男性を見てきてるから、わかる部分もあるじゃん。あ、この人は無理だなっていう直感とか」

「掲示された情報以外の部分ね。生理的に無理とか。肌感覚っていうのかな」
「そうそう。逆に結婚相手の条件をちょっとくらい緩めてもいいかと思わせる何かを感じたり」
「ね、どんなに頭でこの人はお勧めって情報を得ても感情が優先されちゃう」

「理性を曇らせる気持ち」
「ねー」

 やっぱり、恋人と結婚したかったな。そう思う気持ちが拭えない。
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