まだ青い彼
沢田さんは最初こそ遠まわしにアピールしていたが、当の橘さんが沢田さんを全く恋愛の対象と見ておらず、沢田さんが自分に好意を持っていることなどつゆほども考えなかったらしい。しびれを切らした沢田さんがはっきりと好意を伝え、更に開き直ったのか積極的に行動し始めたのだ。
うろたえている橘さんを見るのは何ともおかしくて、案外お似合いなんじゃないかなと最近は思っている。
「聞いてくださいよ、東谷さん。橘さんね、私にランチ誘われるのが嫌だからって最近お弁当作って持って来てるんですよ」
思わずぶふっと吹き出してしまった。何やってるのよ、あの人。
「そうなの? すごいね」
「だから私もお弁当作って来て……独身の男性なんて栄養バランス考えないだろうと色々考えてですね、無理やり橘さんのお弁当と交換したんです。どうなったと思います? 」
「え、どうなったの」
「あの人、しっかりとバランスを考え、毎日違うおかずを作り、彩りも綺麗に詰められて。私のお弁当よりよっぽど出来のいいものでした。写真映える、映える。しかも美味しい。あの人、めっちゃ料理出来たんです」
私はまた吹き出してしまった。
「でも毎回お弁当交換してるってことは橘さんも嫌がってないってことでしょう? いい感じなのでは」
「私がお弁当作って来たら申し訳ないしなーとでも思ったんでしょうね。でも交換したのは最初の2回だけ」
「あとは自分のを食べているってこと? 」
「いいえ、橘さんが……わ、私の分もお弁当を2つ作って来てくれて……」
「ぶふ、ぶふふふふ」
もう我慢できなかった。
「恥ずかし過ぎる。私はもう情けなくて。あああ、いたたまれない。しかも、あの人のお手製のお弁当で私の肌艶がよくなってしまって……」
「あはははは! 」
私はお腹を抱えて笑ってしまった。ああ、時間の問題だ。いいんじゃないですか、橘さん。たった一度の人生ですから。
うろたえている橘さんを見るのは何ともおかしくて、案外お似合いなんじゃないかなと最近は思っている。
「聞いてくださいよ、東谷さん。橘さんね、私にランチ誘われるのが嫌だからって最近お弁当作って持って来てるんですよ」
思わずぶふっと吹き出してしまった。何やってるのよ、あの人。
「そうなの? すごいね」
「だから私もお弁当作って来て……独身の男性なんて栄養バランス考えないだろうと色々考えてですね、無理やり橘さんのお弁当と交換したんです。どうなったと思います? 」
「え、どうなったの」
「あの人、しっかりとバランスを考え、毎日違うおかずを作り、彩りも綺麗に詰められて。私のお弁当よりよっぽど出来のいいものでした。写真映える、映える。しかも美味しい。あの人、めっちゃ料理出来たんです」
私はまた吹き出してしまった。
「でも毎回お弁当交換してるってことは橘さんも嫌がってないってことでしょう? いい感じなのでは」
「私がお弁当作って来たら申し訳ないしなーとでも思ったんでしょうね。でも交換したのは最初の2回だけ」
「あとは自分のを食べているってこと? 」
「いいえ、橘さんが……わ、私の分もお弁当を2つ作って来てくれて……」
「ぶふ、ぶふふふふ」
もう我慢できなかった。
「恥ずかし過ぎる。私はもう情けなくて。あああ、いたたまれない。しかも、あの人のお手製のお弁当で私の肌艶がよくなってしまって……」
「あはははは! 」
私はお腹を抱えて笑ってしまった。ああ、時間の問題だ。いいんじゃないですか、橘さん。たった一度の人生ですから。