my memory love 〜あの時の約束〜
まさかの出来事。
夏休みも終わり、2学期が始まった。
「彼氏いる?」
「ヤッベめっちゃ可愛い!!」
「美沙ちゃん連絡先教えて!!」
なんだかざわついている廊下を通り過ぎようとした。
ん……?
いまなんか『美沙』って聞こえたような。
いやいや気のせい、気のせい〜
世の中おんなじ名前なんて何人もいるしっ。
「あ!あの時の〜!」
……待って、わたし?
わたしに近づいてるの!?
「佐倉美沙(サクラミサ)ですっ
あの時自己紹介できてなくて、ごめんね?」
なんと今同じ学校の廊下で私の目の前にいるのは、プールで出会ったあの強烈美少女。
「名前、聞いてもいいかなっ?」
「せ、瀬川泉です」
「泉ちゃん!隣のクラスだけど、仲良くしてね♡」
少々引きつる私の表情なんて気にしない美沙ちゃんは
うちのクラスを覗き込む
「あ!仁、いた〜」
「なんでいんの」
一言だけ発した仁はカバンから荷物を取り出し始めた
「転校してきちゃった!またよろしくね、仁」
「あっそ」
……つ、冷たい!!!
あまりの冷たさに逆に心配になるレベル。
そう言って美沙ちゃんは周りにいる取り巻き男子と一緒に自分のクラスに戻って行った。
「仁、大丈夫…?」
「何が」
「い、いやぁ、美沙ちゃんに対して冷たすぎるから、なんか心配になってー…」
「泉ちゃんに心配されることは何もないから」
…まぁ、確かにそうだけど!!
「は、はぁ」
そう言った仁の一言で私たちの会話は終わってしまった。