my memory love 〜あの時の約束〜
「あれ、仁?」
後ろから聞こえたのは聞き覚えのある甘い声。
「あ、泉ちゃんも!やっほ〜!」
そういいながら私たちの列の後ろに並ぶのは、転校してきた美沙ちゃん。
「あぁ、やっほー…」
まったく乗り気のないこんな『やっほー』をまさか沖縄で言うとは…。
「仁、昔から水族館好きだったもんね!」
「そうなの!?」
そういえばわたし、仁の好きなものとか何も知らないなぁ。
まぁそっか、美沙ちゃんは元カノだもんね。
「俺、泉ちゃんと付き合ってるから」
は!?!?!?
はいーーーーー!?!?!?
少し落ち込んだ表情をしてる私をみて仁が思わぬことを口にした。
「えぇ、な、何を言ってるのですか!?」
慌ててる私をみて、美沙ちゃんがきょとんとしている
「そうなんだー、なんだ早く言ってよ〜」
「だからお前もうこっちくんな」
「そんな冷たいこと言わなくてもいいのに。
じゃあね、泉ちゃん!」
「じゃ、じゃあねー…」
なんでそんなに美沙ちゃんを避けるのかが気になるけど。
聞いたとて、『泉ちゃんに言うことなんて何もない』って真顔で言ってきそうだし…
なんだかんだでチケットを購入した私たちは美沙ちゃんとは別々の方向に歩きはじめた。