my memory love 〜あの時の約束〜
『A組速いです、頑張ってください』
体育委員からの、応援の放送が流れ
周りには応援する人で溢れかえっていた。
「仁、がんばれぇー♡」
あ、美沙ちゃんだ……
すっごい頑張って応援してる。
だって美沙ちゃんは仁のことが好きなんだもんね。
てか仁と合ったらどんな顔すればいいの…
「ん、どした西原くん、めっちゃ固まってるけど」
なっちゃんの言葉にわたしは仁の方に視線を向ける。
仁は借り物競走の紙を取った後ずっと棒立ち状態。
と思ったら、あ、歩き出した。
ん?目が合ったような……
………!!こ、こっちきてる!?
「泉ちゃん、行くよ」
そう言って仁はわたしの手を握って
ゴールまで走り出した。
ハァ…久しぶりに走ったー…
てかさっき、ハチと2人であの後どうなったんだろ…
「……さっき大丈夫だった?」
「うん、俺は大丈夫」
よかった…ハチに殴られたのかと思ったよ…
ん?でもなんでハチ怒ってたんだ?まぁいいや。
それに、最近仁がやけに優しい気がするのは気のせいだろうか。
「泉ちゃん」
「は、はい……」
少しきまづそうにするわたしに仁の口が開く。
「さっき嫌だった?」
「……え?」
「嫌だったら謝ろうと思って。」
「………」
少しの間黙り込んでしまうわたし。
「……いやじゃ……なかったよ」
わたしは自分の言った言葉に、自分が一番びっくりした。
「そういえば、借り物競走の紙、なんて書いてあったの?仁すっごい固まってたけど…」
「秘密」
仁はそういうと、前を向いて歩きはじめた。