my memory love 〜あの時の約束〜
ってなわけで、いま、うちのリビング。
「ってか、なんであんたもいんのよ!!」
「おばさんのご飯最高っすわー!」
「綾人くん、いつもありがとね〜」
「いいえー、ほんとこいつ1人だとなんも……って、いてぇな!!」
ここはお前ん家かっ。
隣でご飯を頬張るハチの足元を、スリッパを履いた足で踏んづけてやった。
「泉ちゃんと、綾人くんがいたなんて、私たちもホッとしたわ」
仁に似た綺麗な顔立ちでそう言ったのは、仁のお母さん。
やっぱ遺伝子って最強…。
「俺はあんまり覚えてない」
仁の言った一言に少しリビングが凍りついた
「まぁ幼稚園の時の話だし、そうよね!
あ、そうそう。泉よく言ってたわよね〜おおきくなっ……」
「あぁあーーーーーー!!!
お、お母さん!ほら飲み物、足りてないんじゃない!?」
あ、あっぶな…みんなの前でやめてよね、お母さん……
思わず立ち上がった私にみんなの視線が集中する。
「あらやだ、ちょっと泉買いに行ってくれる?」
了解と言いながら私は財布を手に持った
「泉ちゃんばかり悪いわ、ほら仁も重たいものもってあげなさいよ」
仁は言われたままに椅子から立ち上がり、玄関に向かった。
「ねぇ。本当あんた金魚のフンか何かなの?」
「重いもの持つなら、俺も必要だろ!」
「別にあんたいなくても余裕なんですけどー」
「うるっせぇな、いいだろ別に!!」
なぜか後ろにはハチ。
3人で信号待ちをしていると、口数の少ない仁が発した。
「2人って付き合ってるの?」
「「付き合ってない!!!」」
お互いの顔をみながら「はぁ?!」と睨み合う
「ちょっと、ハモってんじゃないわよ!!」
「お前が俺に合わせてきたんだろ!だいたいお前みたいな……」
「はーい、こっちから願い下げでーす!お巡りさんここに不審者がいまーす!」
「丁度よく交番の前で言うな!!俺がいなくなったら困るのお前だかんな!?」
「うーこわいこわいー」
ヤーヤー言ってるハチの隣で歩く私を見てる仁が気になる
「そんなに仲良いなら付き合えばいいのに、まぁ俺には関係ないけど」
私とハチは顔を一度見合わせるものの
私から目線を外して前を向いた。
「てかさっきさ、おばさんが小さいころ泉がよく言ってたことって、なんだあれ?」
「……そ、それは」
無意識に隣の仁の顔を伺う。
「俺は、覚えてないかな。」
セ、セーーーフ。
「そ、そうだよね!!私もなんのことか、よくわかんなかった!うん!!」
わたしがホッとする表情を見せると、仁はわたしのことをじーっと見ている。
「ど、どしたの?」
「いや別に」
別にといいながら、先に家の玄関をあけて入る仁
この時仁が何を思っているのかは私はまったくわからなかった。