my memory love 〜あの時の約束〜
不機嫌なあいつ。
いつも通りハチに起こしてもらう、ある日の朝。
「おーい起きろー」
「……んふぁい……」
なんだかこの日はいつもよりすんなりと起きることができた。
……よくわかんないけど。
〜♪ ピーンポーン
「はーい、仁かな!ハチごめん出て〜」
「自分で出ろよ……」
ーーーガチャッ
「おはよう、八谷くん」
「ん」
玄関を開けるハチはいつもよりテンションが……低い??
てかなんか今日のハチ不機嫌???
「仁来たし、俺先に学校行ってるわー」
「え?なんでよ!一緒にいけばいいじゃん!」
「いいよ俺は……じゃあなー」
ーーーバタンッ
そう言ってハチは玄関から出て行ってしまった。
……なんだろう。
心にぽっかり穴が空いた気分。
なんで?いままでずっと一緒だったから?
ハチがいないと……朝ってこんなに静かだったっけ…
わたしは自分でもよくわからない寂しさを、紛らわすかのように朝の支度を始めた。
「泉ちゃん」
「なぁに?」
「今日、お泊まりしてもいい?」
「うん……えぇ!?」
鏡を見ながらリップを塗る途中、仁の言葉に驚きを隠せなかった。
……お、お泊まり!?
え、おおおおお泊まりって……
そゆことだよねぇ……?
断るのもなんか……違う?気がした。
「……いいよ」
なんだか複雑な気持ちのまま、わたしは仁に返事をした。