チャラ男も笑えば雑巾に当たる

ボトッ、と床に落ちる音がして、「おおおお!」と背後で観客が拍手喝采。

屋台のお兄さんはカランカランとベルを鳴らして「おめでとーございまーす!」と盛り上げる。

私も思わず拍手してすごい!と歓喜。


「いや〜、一発で当てる人は初めてだよ!さ、あと2発もがんばりー!」


全部で3発。

蜂技くんは慣れた手つきでコルクガンに弾をセットして再びかまえる。


パン! カン! ボトッ。

パン! カン! ボトッ。



いや何者。全勝じゃん。


「いや〜まいったなぁ、全部当てるお客さん初めて見たぜ!すげーな少年!」


にっこり笑う蜂技くん。

激レアすぎて写真撮りたいところだけど今は目に焼き付けておこう。


「ふふっ、蜂技くんすごく楽しそう」

「すっごい楽しい」


不思議と緊張はほぐれていて、やっぱり蜂技くんの笑顔は人の心を穏やかにする特殊能力があるんだ。


次は私の番。

蜂技くんがあまりにも楽勝に撃ち当ててしまったから簡単そうに見えるけど。

< 100 / 192 >

この作品をシェア

pagetop